Apache Directory Studio を使って LDAP データを登録する

前回でとりあえず LDAP サーバは立ち上がったので、データを流し込みたいと思います。

LDIF 作ってコマンドで流してもいいんですが、データ量が増えてくると CUI での管理が大変になるので、専用の LDAP クライアント使います。フリーで使いやすい LDAP クライアントとなると Apache Directory Studio 一択と考えてもらって問題ないです。


  1. LDAP サーバへの接続

  2. インストールして起動するとこんな画面が立ち上がります。

    画面上部のタブから [LDAP] - [New Connection...] をクリックすると LDAP サーバへの接続の設定ウィザードが立ち上がります。
    [Connection Name] [Hostname] を入力して [Next] をクリック。([Connection Name] は適当にわかりやすい名前を入れればOK)

    [Bind DN or user] に slapd.conf で設定した rootdn 、 [Bind password] に同じく rootpw を入れて [Finish] をクリック。

    これで完了です。接続できれば下のように画面の左下にコネクション情報、左側に LDAP ツリー情報が表示されます。


  3. LDAP データの投入

  4. まだデータが全く空の状態なので、とりあえず DIT (Directory Information Tree) のトップの情報 (dc=example,dc=com) を入れます。
    画面左の [DIT] の部分を右クリックして、 [New] - [New Context Entry...] をクリックするとデータの作成画面が表示されますので、 [Create entry from scratch] のままで [Next] をクリック。

    オブジェクトクラスを選択する画面になるので、必要なオブジェクトクラスを追加していきます。
    dc=example,dc=com だと dcObject が必須です。 さらに、 dcObject だけだと「No structural objectClass」と怒られるので organization を追加しました。
    選択が終わったら [Next] をクリック。

    DN 入力画面になるので dc=example,dc=com と入力して [Next] をクリック。

    属性に対して値を入力して [Finish] をクリックして完了です。

    無事データが投入されました。



    あとは必要なデータを同じ手順で流し込んでいくだけです。 DIT のデータ(ツリーの葉)に該当する部分は [New Entry...] で、DITの入れ物(ツリーの枝分かれするところ)に該当する部分は [New Context Entry...] でデータを作成するとよい感じです。




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