投資をするときに利用するとちょっと得をする制度まとめ
最近周りから「NISAってどうなの」と聞かれることが増えました。
こういう質問をしてくる方は「今まで投資はやってきていないけど興味を持ち始めている方」が多かったので、この記事ではNISAとはどんなものかという以前のそもそも社会人が投資するときに利用できる制度はどんなものがあるのか、というのをまとめてみました。
参考にどうぞ。
結論として、検討する順番は ↓ だと思います。
確定拠出年金 > NISA >>> 従業員持ち株
(貯蓄型保険と財形貯蓄は検討不要)
確定拠出年金(企業型 or iDeCo)
投資をやろうとしているのであれば、まず確定拠出年金で始めるのをおすすめします。税制上の優遇っぷりは他の制度と比較しても最強です。
- 掛金が所得控除される
- 運用益が非課税になる
- 受給時も各種控除が受けられる
ただし、1点だけ大きなデメリットがあり。
- 60歳まで引き出し不可
預けたお金は何があっても60歳までは引き出すことができませんので、確定拠出年金にお金を全力で突っ込んだ結果、今の生活が苦しくなる、ということがないように注意しましょう。
逆に言えば、60歳まで引き出し不可のデメリットが気にならないのであれば、全力で確定拠出年金にお金を突っ込んで税金メリットを最大限享受する、という方針はアリです。
自営業の方はiDeCo一択ですが、会社員の場合は会社が採用している制度によって自分の利用できる制度が変わってきますので、まずは自社の制度をよく調べてみるとよいかと。
20歳から60歳まで最長40年間運用可能ですので、長期投資するなら確定拠出年金を利用しない手はありません。
NISA(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)
NISAには現在3種類ありますが、共通しているのは税金上の優遇があるという点です。
- 運用益が非課税となる
一般NISAは5年間で600万円、つみたてNISAは20年間で800万円、ジュニアNISAは5年間で400万円の非課税枠があります。
利用の際のデメリットは特にないので、確定拠出年金で上限まで拠出している方や、確定拠出年金の60歳引き出し制限があって手が出しにくい方は、NISAを優先的に利用するとよいです。
NISAは今後制度改正が予定されていますのでご注意を。
- 一般NISAは2023年までは現行制度、2024年からは制度改正されて新NISAになります。
- つみたてNISAは2037年までだったのが2042年までに延長されます。
- ジュニアNISAは2023年で制度終了になります。
(参考:令和2年度税制改正について、金融庁)
貯蓄型保険(個人年金保険、学資保険、など)
私自身そもそも「保険」と「貯蓄」は完全に分離して保険は最低限必要なもののみ入る派なので、こういう複合型の商品については検討の対象外です。
いちおう知っている範囲でメリットを挙げておくと以下の感じかと。
- 保険なので保険料控除の対象になる
- 満期まで預ければ払った掛金より受け取る保険料が多くなる場合もある
- ただし、途中解約などで元本割れのリスクもある
タイプとしては定期積立になりますので、今であれば確定拠出年金を優先的に選択すればいいんじゃないでしょうか。
積極的に選択する必要はないけれど、商品によっては銀行に現金預けておくより多少マシかも、程度の認識でよいかと。
従業員持ち株
会社員の場合は自社株の買い付け制度を利用できる場合があります。
- 給料天引きで毎月購入するので時間的な分散効果が見込める
- 奨励金がついてきたりする
- 会社の制度次第です。だいたい5%~15%くらいらしい。
制度によっては活用次第で有効な投資先になります。
ただ、個社株投資になり 会社の危機 = 自分の資産の危機 となるのがネックかと。
利用するとしても、会社の制度を優遇度合いをよく確認し、自分の資産の全体のごく一部に限定して投資する、としたほうがよいかと思います。
財形貯蓄
会社員の場合は、会社の制度で財形貯蓄を利用できる場合があります。
今であれば給料天引きの投資先は確定拠出年金があるので、あえて財形貯蓄を選択するメリットはありません。
★★★資産運用記事のまとめ★★★:長期投資のすゝめ
コメント
コメントを投稿