資産をすべて現金で持つのはホントに安全でしょうか

投資をやらない理由として、「よくわからない」とか「お金が減るのがイヤだ」というのはよくある理由だと思います。

「よくわからないからやらない」、というのはある意味正解だと思います。わからないまま間違った方法で初めて資金を溶かすくらいなら、軽く勉強してから始めたほうがいい結果になりそうですしね。

ただ、「お金が減るからやらない」という理由で資産をすべて現金で持っている方は少し考え直してもよいかもしれません。

あなたのお金、実は減っていっていますよ、というお話をしたいと思います。


なぜお金が減るのか


下のグラフは、アメリカで1802年に 株(Stocks)、債券(Bonds, Bills)、金(Gold)、現金(Dollar) の4種類の資産をそれぞれ 1ドル 持っていた場合に1997年まで価値がどう推移したか、というものです。


引用元:Jeremy J. Siegel, Stocks for the Long Run

グラフは字がつぶれてて見にくいですが、ざっとわかることはこちら。

  • 株(Stocks)の価値は右肩上がり。年平均利回りに換算すると 7% くらい。
  • 債券(Bonds,Bills)は株ほどではないがそれなりに価値が上がる。
  • 金(Gold)はほとんど価値が変わらない。
  • 現金(Dollar)は価値が目減りする。年平均利回りに換算すると -1.5% くらい。


要するに、過去200年くらいの結果を見る限りでは現金以外で資産を持っていたほうが価値は減らなかった、ということですね。現金は、手元に持っておくにしろ銀行に預けるにしろ金額が減るわけではないですが、物価の上昇と比較すると相対的に価値が減り続けていきます。


もちろんこの結果は、経済が一般的な状態(緩やかなインフレ)の場合はこうだったというだけで、デフレの場合は異なる結果になるという点には注意が必要ですが、お金が減るから現金で持つ派の方は現金価値は不変ではないということを認識したうえでそれでも現金で持つか他の資産に投資をするかを考えてみてもよいのではないでしょうか。




★★★資産運用記事のまとめ★★★:長期投資のすゝめ



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