それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】12 を読んで。

前回の続きです。

ヤマモト・ヨーコ 12巻

完全版12巻は、「ハートウェアガール」(LAST WAVE)です。

感想から言ってしまえば、内容的には満足でした。シリーズの最初から「宇宙」と「時間」のネタを織り交ぜて話が作られていましたが、最終巻に至るまでに極大まで風呂敷を広げていって、11,12巻でちゃんと折りたたんだという印象です。10年前にこのシリーズを読んでいた方は最終巻も納得できるんじゃないでしょうか。読んで損はないと思います。


と、ここまでが総論で、以下雑感。

満足はしてますが理解が及ばなかった点もあります。洋子とテミスのヨーコのやりとりがあるんですが、結局テミスのヨーコとは何者なのかというのはイマイチわからずでした。まあ今の私の知的水準で理解不能な高度な何か、という理解をしておけばおおよそ間違ってない気がします(笑)

ラストバトルについては、11巻であったカルダシェフの説明でtype2の30世紀人類がtype3に属するであろう何かと対等にバトれるというのには若干無理を感じましたが。バトル自体はなかなか熱かったんでノリと勢いでなんとかしたということで。

オールドタイマーに絡む出来事は"いつの"オールドタイマーがやってたのかは一回読んだだけでは整理しきれませんでしたが、ゼンガー視点で今までのWAVEを確認すれば分かるんだろうなぁ〜、もう一回読みなおしてみるかなぁ〜、気が向けば。といった感じです。

あ、最終巻の刊行が遅れたのをネタとして織り交ぜてくるのにはしてやられました。このネタを入れるために10年寝かしたんだとしたら作者は相当の策士ですね(笑)


さて、文庫版を初めて手にとってから20年かかってやっと完結まで読み終わりました。話にちょいちょい差し込まれる時事ネタが今の時代の人にはさっぱりわからんだろうという最大のネックを除けば、今最初から読んでも面白いしもうちょいヒットしててもおかしくない作品だと思います。あとがきで作者が続編というか番外編を出すのを示唆していますが、今までの流れでいくと刊行されるのは10年後とか20年後ですかね、期待して待ちましょう(笑)



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